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第2章 14 夕食会に現れた人物

last update Last Updated: 2025-11-07 20:04:49

 その後私は部屋に鍵を掛けて、誰も自分の部屋に入れないようにした。

そして部屋のカーテンを閉め切ると、テーブルの上に錬金術の道具を並べ始めた。

この先、何が起こるか分からない。

自分の身を……。そしてリーシャの身を守るためにも錬金術で薬を作り出しておかなければ。

「やっぱりまず最初に作るのは【聖水】ね。【エリクサー】は別の日に作りましょう」

どうせ、今はすることは何も無いのだ。

アルベルトは私を相手にするはずもない。正式な夫婦になれば私用の予算が割り振られるはず。

それが決定するまでは、恐らく私はこの城で放置状態にされるだろう。

何しろ回帰前がそうだったのだから……。

「とりあえず、今は2瓶だけ作りましょう」

私は羊皮紙に術式を描き始めた――

****

「ふぅ……」

気づけば目の前には【聖水】の元になる液体が出来上がっていた。

今はどれくらいの時間が経過したのだろう。

錬金術を駆使している間は途中からトランス状態に入ってしまう。その為に時間の経過が分からなくなってしまうのだ。

出来上がった【聖水】を保存用の瓶に移すと、ドレスルームの奥に隠すように置かれたダイヤル式金庫に【聖水】を入れて鍵を掛けた。

「ふふふ……。回帰前はこの中にはアクセサリーばかりだったのに、今入れるのは【聖水】なのだから、おかしなものね」

今の私はアクセサリーの類など、一切興味は無い。

そんなものを身に着けたところで、今の私には意味が無かった。

そのような贅沢品を買い集めるくらいなら、領民達を助ける為の予算に回す方が余程有意義だ。

「そうだわ。これからも少しずつ【聖水】や【エリクサー】を作って、トマスに託そうかしら……」

その時、ふと私の為に『エデル』までついてきてくれたスヴェンやザカリーのことを思い出した。

「皆は今頃、どうしているのかしら……」

出来れば酷い扱いをうけていなければいいのだが、今の私にはもう彼らと会える手段は無い。

「せめて元気で過ごしてほしいわ……」

金庫を閉じると、次はカーテンを開けて外を見ると既に空はオレンジ色に染まっていた。

「まぁ……もう夕方になっていたのね」

部屋の壁掛け時計を見ると、時刻は16時半を過ぎていた。

「それにしても疲れたわ……」

ホウとため息をつくと、カウチソファに座った。

いくらこの身体が20歳だとしても、疲れるのは無理もない。

何しろ長旅で到着した
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